2013年12月チェンライ旅行【その8ミャンマー国境超え】
ここはミャンマーとの国境まで60kmというところにあり国境越えのベースになる街だ。ミャンマーを目指す人、ラオスを目指す人が集まってくる街である。
どちらかと言うとアクティブに活動する方ではないのだが、この街に来たのはやはりミャンマーが気になっていたからだ。
ガイドブックも買わずにやってきたのだが、ちょっと調べると何とか行けそうな予感がしたのでまずはアクションを起こした。行ってダメなら仕方がないが、行かなかったらきっと後悔すると思ったからだ。
まずはバスターミナルを目指した。
ホテルからタクシーで10分ほどだろうか。200THBは事前に了解を求められて支払った。10分程度の距離だから少し高いと思うのだが、ホテルタクシーなので仕方がない。こんなところで値切るわけにも行かない。
市内の中心部に位置しているバスターミナルに到着するときにタクシードライバーにメーサイに行くと告げるとあのバスだと教えてくれた。
バスには2種類ある。
普通の市内オンボロバスとこのグリーンバスである。グリーンバスはエアコンも効いてホンの少し高く早く到着するということだった。すでに満席に近く僕は助手席に座ることになった。
ここから1時間30分かけてタイ側の国境の町メーサイに向かう。
料金は46THB(約150円)と極めて安い値段だ。

途中2度の検問を受けながらバスはメーサイを目指す。
おもしろいのは、身分証明書がないとこの検問を通過できないことだ。残念ながら身分証明書を忘れた人が何人かバスを降ろされる羽目になったが、すべての車両が検問に引っかかるわけでもないのでこれはもう運不運であろう。
山の中の検問所で降ろされた女学生のその後が
気になったが、誰も気にしない所を見るとよくある光景なのかもしれない。
メーサイのバスターミナルに到着した。
さてここからどう行くのか皆目検討がつかないが、たぶんソンテウに乗れば市内や国境まで行くのではないかと思い、適当に呼び込まれるままに乗り込んだ。

このソンテウ、15THB(約50円)である。
最初は座れる程度の8人乗客であったが、途中で人を拾いながら進み最終的には20人を超える人が乗り込んだ。どこで降りるのかわからなかったが、運転手に国境まで行きたいのだけどこれでいいのかと途中で聞くと、そのまま乗れとのことで、乗ってからだったがこれでよかったのだと思った。
終点が国境である。
すべての乗客がここで降りるので何となく分かる。
それにしても車窓から見るメーサイの街はものすごく活気があって想像とは大きく異なっていた。国境の街らしい静けさや怪しさは微塵も感じられない。そこには混沌としたアジアの喧騒が渦巻いていて、おびただしい人の流れが巻おこっている。

どこが国境なのかも、何となくわかる。
膨大な人の流れがそこに向かっているからだ。
大きなゲートの下に、まずはタイ側の国境がある。僕はパスポートは持ってきていたが特に予備知識もなく聞いてみるしかない。するとどうやら2つの方法があるということがわかった。パスポートにミャンマーの出入国スタンプが欲しくない人のケースはパスポートのコピーが2枚必要だということ。もう一つはスタンプを押しても構わないというケース。
僕は特に問題はないので、簡単なパスポートにスタンプを押してもらうという方法を選んだ。
出国は簡単だ。
そして橋を渡る。
2つの国を隔てているのは、この小さな川だ。
左側がタイで側で右側がミャンマー側だ。

ミャンマー側にたどり着くと今度はミャンマーのイミグレーションが待っている。
少し変わった方法での入国になる。
イミグレに到着すると観光で1日だと告げると500THBとのことだった。支払ったあとにすぐさま入国のスタンプがパスポートに押される。
そしてそれでおしまいではなく日帰りでの入国許可証を取得することになる。写真を取り、「エントリーパーミット(入国許可証)」を作っくれる。その半券をパスポートにはさみミャンマーのイミグレーションに預けるのだ。そして残りの「エントリーパーミット(入国許可証)」をもらう。このエントリーパーミットは、出国の際に引き換えになるので失くす訳にはいかない。

国境を超えるとすぐに屋台街が広がっている。
これはどこでもみかける光景でミャンマーらしいものではないけれど、ものすごい人がここには集まってきていることがわかる。どんな人が来ているのかを見ていると、顔だけでは分からないが、タイ人、中国人、欧米人が多いように感じた。
それにしてもものすごい人が渦巻いていて混沌としたアジアそのものであった。

化粧品を売る屋台。
ブランド品のコピー商品を売る屋台。
食べ物を売る屋台。
ただ殺伐とした雰囲気は感じない。誰もが幸せそうな雰囲気でお目当ての物を探しているようにみえる。栗を焼いている青年の写真を撮るとにっこり笑ってくれるなどなかなかここはおおらかな雰囲気を感じた。

せっかくのミャンマー国境越えである。
ミャンマーの味も感じてみたいが、残念ながら屋台モノには手を出さないことにしているので、免税のビールを飲んでみた。35THB(約120円)だったと記憶しているが、どこかで飲んだビールの味の記憶と同じだった。それがどこなのかが思い出せなかったが、ここ数日飲んでいるタイのシンハービールとは異なりコクの有る味わいだった。

こうして僕のミャンマーへの旅は終わった。
詳しい情報がないまま出た所勝負の国境越えであったが、なんとかなるものである。
帰りは今と逆の方法を取るだけだった。
ホンの少しだけであったが、ミャンマーに陸路入国できて、ここまで来てよかったと改めて実感した。
こうして僕のチェンライ旅行のメインイベントを無事終えることができた。


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