2014年10月韓国旅行【その8聖地ナミソム】

    南怡島(ナミソム)に行くことにした。
    ナミソムには、ちょうど10年前に行ったことがある。
    『冬のソナタ(겨울연가 キョウルヨンガ)』のロケ地として有名で寒い冬のある日に訪れたことがある。

    遠い記憶になるが、清涼里からトンイル号に乗って1時間強、加平(カピョン)で降りる。そこからバスかタクシーで行けばいい。ちょっとした遠足にはちょうどよい距離感のところである。
    そんな遠い事前知識だけで向かうことにした。

    今回のナミソムへの遠足は驚きの連続だった。最初に驚いたのは清涼里駅だ。
    地下鉄と繋がっておりシームレスにぷらっとホームまで行けることに驚いた。
    それともうトンイル号なんてないことだ。今はITXという高速鉄道で加平とその先の春川まで一気に行くことが出きる。切符はどうしたらいいのだろうと思いつつも待つことしばしで列車は来てしまい、切符を買うこと無く乗り込む羽目になった。
    トンイル号とは全く異なる最新式の車両で、一部はダブルデッカーになっている。かなりの乗客が乗っているはずだが、列車は満員で座ることも出来ない。立ったまま加平に向かうことになった。

    加平に降り立つとそこはもう僕の知っている加平駅ではなかった。

    2014-9IMG_2306.jpg

    駅に降り立つと次々にバスが来る。
    それに乗ろうとしたのだが、ナミソムに行きたいのだというとどうもバスがいろいろなところをラウンドして行くようで面倒なのでタクシーにした。
    10年前に通った道は遠い記憶であるのだが、ナミソムに向かう車でいっぱいで迂回していくことになった。
    駅を出るともう車で大渋滞なのだ。少し遠回りをしたが、渋滞に巻き込まれることはなく順調に到着した。

    到着するとそこはもう僕の知っている船着場ではなかった。
    ガランとした駐車場と切符売り場があるだけだったが、今は数100台はいると思われる車が停っている。大型の観光バスも何10台と泊まっていて何がなんだか分からない。

    ようやく切符を買うと10000Wだったのだが、僕のあやしい韓国語の発音で外国人だとわかったのか何人だと聞かれる。日本人だというと8000Wとなった。ココは珍しく外国人だと割引になるようだ。
    イミグレーションを抜けると出国となる。

    2014-9IMG_2317.jpg

    まだ昼前だというのに、島からやってくるフェリーは鈴なりの人が乗っている。午前中から観光に訪れた人たちが戻ってきたのだ。10年前は島に3人しかいなかったというのになんということであろう。

    2014-9IMG_2331.jpg

    そうココはナミナラ共和国。
    イミグレーションを通って出入国するのだ。

    2014-9IMG_2309_20141018115943127.jpg

    10年前、切符売り場で切符を買うと島への船乗り場へ向かった。
    ちょうど島から船が着いたところで、これに乗るんだなぁと思っていたら、スーツ姿のアジョシに日本語で声を掛けられた。
    「どちらからきましたか?」
    「日本からです。」
    「そうですか、よくきましたね。ここはいいところです。どうぞ、こちらに乗ってください。」
    「えっ、あっ、はい。」
    それはタグボートのような自動車運搬船だった。自動車が1台、積み込まれていた。もちろん座るところなどはない。僕はフェリーに乗るのだと思っていたのだが、タグボートに僕は立ったまま乗ることになった。

    タグボートから降りると、車に乗っていきなさいと声を掛けられた。
    遠くから来た日本人がうれしかったのか、私も誘いに甘えることにした。
    アジョシは、「これは私の島です。普段はソウルに住んでいます。」と言った。いただいた名詞には社長兼グラフィックデザイナーとある。
    私の知らない島の由来をたくさん語ってくれた。
    昔はゴルフ場があったこと。動物園があったこと。作家達たちが多く集まり梁山泊のようであったこと。いろいろな事業がここで消えていったこと。
    途中で会う島の人たちが、みんな頭を下げていく。まるでナミソム王じゃないかと思った。
    ナミソム王は、普段は観光客がこないところで車を止めて、「ここはユジンとチュンサンが二人乗りをしていたところです。」 と解説をしながら、写真を撮るためにわざわざ停車してくれた。


    10年を経てナミソムはナミナラ共和国として独立し、僕が出会ったナミソム王は、本当にナミソム王になったようだ。

    冬のソナタの聖地は、今ではその面影はあまり残ってはいない。
    ほんの少し面影を感じる場面が残っており、そんなところを歩いてみた。

    2014-9IMG_2359.jpg

    こんな並木道が続く。
    何1000人、ううん数万人は今この小さな島にやってきている。何もなかった島には様々な施設やアトラクションが用意されていて日がな一日楽しむことができる観光地となったようだ。
    10年前のあの寒い冬の日、ナミソム王に出会ったことを思い出した遠足だった。

    2014-9IMG_2386.jpg

    次に来ることはあるのだろうか。
    それはわからない。10年を経て今回やってきたのだが、今度来るときは雪のナミソムを歩いていみたいと思った。
    ナミソムにはやはり雪が似合う。


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    shoji(しょじ)
    Posted byshoji(しょじ)

    Comments 4

    There are no comments yet.

    shoji

    さんたろうさん
    あの距離を歩かれたんですね。
    復路のバスはあっという間でした。ちょっと歩くには距離がありますけど歩けない距離じゃない。でも結構ありますので大変でしたね。
    身振り手振りで、オルンチョグロ(右)とかコッチャンカセヨ(真っすぐ行ってね)とか言われたんでしょうね(笑)
    国と国は冷えていますが、一般の市民とは温度差がありますね、市民は普通です。
    何といっても一番近い国ですから。

    2014/10/28 (Tue) 08:40

    さんたろう

    私の利用したタクシーもとても親切でした 400m walk ・・・・ (400m歩けば良い)と言ってくれました もう眼の先には大きなタワーが見えましたからね。
    帰りにタクシーと表示されたブースには、車いすの人も含めて大勢並んでいましたが、大渋滞でタクシーが来るはずもなく、私は覚悟を決めて歩きはじめました。
    大略 方向はわかりましたので、でも途中で不安になり 現地の方に行き方を2度ほど聞きました 直進 右折・・・と親切に教えてもらいました 
    おかげで ホテルに戻り万歩計を見たら28千歩も歩いていました

     今 韓国との政治情勢で韓国には行かないと決めている人も散見されますが、政治と一般生活(一般人の考え方)は別物と思います

    2014/10/28 (Tue) 05:52

    shoji

    さんたろうさん
    なんと!春川、南怡島へといってらっしゃったんですね。すごいすごい!
    私の時もタクシーは駅を出てすぐ大渋滞で迂回しました。迂回しても料金が大きく変わる程でもないので迂回して大正解です。ただ私の時は駐車場の入口近くまではなんとか行けましたので、さんたろうさんの時の混雑のほどが伺えます。
    それにしてもものすごい人でびっくりしたことでしょう。
    帰りは、タクシーは捕まらないなと思ったので、タイミングよく来たバスに乗りました。もちろん満員でした。

    春川のタッカルビ横丁で食べられましたか?ココで食べるタッカルビは正直言ってソウルなんかで食べるものよりなぜかとても美味しいです。ひとりだとものすごい量でビビっちゃいますけど。シメのポックンパ(焼き飯)が美味しいんですよ。

    2014/10/27 (Mon) 22:20

    さんたろう

    私も土曜日に行ってきました shojiさんが行かれたルートでいきなり春川に行きました
    そこの i (案内所)で南怡島を教えてもらい、加平まで戻りました
    shoji さんが行かれた時より先週はものすごい人出でした バスなど見当たらずタクシーに並びましたが 殆どは乗車拒否してたみたいですが 私のタクシーは快く乗せてくれました でも すぐ大渋滞に巻き込まれ、運転手は私に 英語で trafic jam で他の道を迂回すると書いた紙を見せました そして400m手前でここから歩いて行けと言い下車しました  周辺には空地を利用した駐車場が並んでいます 300W(一日)と表示

     南怡島入島のゲートには foreignは8000Wと表示されていました
    口頭でJapanese と言うと 日本語のパンフもくれました

     週末と紅葉の季節で ものすごい人でした 紅葉(イチョウ、カエデ)がとてもきれいでした 
     帰りには再度春川に戻りタッカルビを食べてきました

    2014/10/27 (Mon) 21:22