【2018年4月ソウル旅行】仁川で日本家屋探し
この日は、仁川を歩こうと思ってやってきたのだ。最寄りの駅であるシンドリム駅から乗り換えをしないで良いということも背景にあった。この街には何度か来たことがあり、日本家屋を探しに街中を隅から隅まで歩いたことがある。文字通り隅から隅までである。

そんなこともあってこの街の姿の大体のことはわかっていたけれど、それでも駅前の観光案内所でこの街で見所はないかと聞いてみた。返って来た言葉に驚いた。
「ない」
職員はそう答えた。思わず「えっ、ない?」のかと驚いた。
観光案内所の職員がこの街には何もないと答えたことが、驚きである。すぐ目の前には中華街があり、その先には19世紀に建てられた歴史的建造物がいくらでもあるのにである。歴史遺産として大事にしているのは知っている。日本家屋だってある。繁華街もある。
「ない」
やる気がないのか、自分の暮らす街が嫌いなのか、僕が日本人だからそのような対応をしたのかそれは分からないが、自分の街の観光を案内できない観光案内所の職員がいることが驚きである。観光案内所の職員は知らないのかもしれないが、この街から近代韓国の歴史が始まっている。日本に統治されていた悲しい歴史は消すことはできないかもしれないが、その歴史を観光の目玉にもしてるじゃないか。複雑な感情がこの街にはあるのかもしれないが、観光客に罪はない。
この建物は、だいぶ適当にリノベーションされているが日本家屋の名残がある。見分け方は色々あるのだが、屋根の形状、窓、などにその名残がある。
注意してみてみるとこういうのがそこかしこにあるのがこの街なのだ。

これは、近年かなり丁寧にリノベーションされたものだが、日本家屋がベースになっている。そして町家風に仕上げていると言える。

それにしても「ない」と言ったあの職員は、どういう理由でそういったのだろう。
ふしぎだ。



- 関連記事
-
-
【2018年4月ソウル旅行】ソウルの食べ物あれこれ(5) 2018/05/15
-
【2018年4月ソウル旅行】仁川で日本家屋探し 2018/05/12
-
【2018年4月ソウル旅行】水原を歩いた(3) 2018/05/09
-
【2018年4月ソウル旅行】スパークリングがお迎え(2) 2018/05/08
-
【2018年4月ソウル旅行】ちょっとソウルまで(1) 2018/05/07
-