【旅行】韓国で飲んだくれたい
いろいろ行きたいところがありますが、韓国もそのひとつです。これまで一体どれぐらい行ったのだろうかというくらい行った国ですが、その多くが今も残る日本家屋を探す旅でした。戦前戦中に建てられた木造の日本家屋が今なおあるんですよね。木造ですからやがては無くなっていく運命です。まだあるうちに見に行かなくちゃと。
思い出深いことばかりです。
綺麗に修繕されて使われている家もあれば、朽ち果てようとしている家もある。観光用にしてしまったところもある。
そんな日本家屋を探し求めて歩きまわりました。あまりにローカルなので日本語も英語も通じないために韓国語を勉強していくしかありませんでした。それでも真面目に勉強して旅行で困らない程度にはなりましたが、今となっては忘れる一方でまるでダメですね。

そんな旅には食事もお酒もやっぱりあって古びた日本家屋で飲んだことは忘れられません。
この日は暑い夏の日でした。
江景(カンギョン)という田舎町で日本家屋を探していました。江景は錦江の水路を通じて農産物を海へと運ぶ河川都市として栄えた街で、多くの日本人が住んでいました。その当時の日本家屋がいまだに色濃く残っています。地図があるわけでもなく闇雲にしらみつぶしに歩き回るしか方法はありません。この時は江景駅に降り立つと駅前の交番に向かい「日本家屋を探している。どこにあるか教えて欲しい」と尋ねました。地図を広げながらあぁだこうだと教えてくれましたがおおよその方向は分かりましたが距離感が分からず困っていると面倒になったのか「一緒に行く、パトカーに乗れ」と。図らずもパトカーで送ってくれることになりました。
江景は日本家屋が非常に色濃い街でそれはもう宝の山のような街でした。
そして日本家屋探しもひと段落して、ビールでも飲もうと探して入った店が「ソチャンチプ」です。この写真の日本家屋の長屋の一つがお店になっています。看板こそ出ていますがこれが酒場だなんて思いもしませんよね。流石にドアを開ける前は本当にここでいいのかと逡巡しました。

ドアを開けると確かにここはお店で2−3人の男性がお酒を飲んでいました。
歳をとった女主人が切り盛りしている店でしたが、迷い込んだ日本人にあれやこれやと面倒を見てくれました。何がいいと聞くのでビールを頼むとつまみを出してくれ、拙い言葉であれこれいうと全く理解できない言葉でいろいろと話したことを覚えています。何を言われているのかわかりませんでした。
最後はカルグクスを食べるかと聞かれて「うん、食べる」と。名残惜しかったですが、精算してくれというとお代はいらないと言われました。そう言うわけにはいかないので一悶着ありましたが適当な金額を受け取ってもらい、駅前にある旅館へと向かったのでした。
あのときのカルグクスの味が忘れられません。大きな鍋のまま出てきたカルグクスをおばさん2人と一緒に食べた思い出と味は忘れようもありません。
もうあの頃のような旅の仕方は僕にはできないような気もするけれど、場末の酒場で飲む酒は美味しい。
日本家屋を探すのもいいし、酒場を探して旅するのもいい。早くそんな日が来ることを願っています。

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